自由研究 ドール好きは色移りから解放されるか? 追試験
昨日までの実験で、キュリオの太もも前面の色移りが落ち切らなかったので、追試験を行いました。追試験開始から約 20
時間経過後の状況をお伝えします。
追試験開始時
追試験開始から約 20 時間経過後(実験開始当初から約 70 時間経過後)
写真では、追試験後(下の写真)の方が色移りが薄くなっているように見えますが、これは撮影時の照明の当たり具合の問題で、追試験の
20 時間ではほとんど変化がありませんでした。あくまで仮説ですが、このキュリオのももの色移りは発生から約 40
日を経過していたため、一部がソフビの奥深くに拡散し、塩素がその層までは十分に浸潤せず、その結果わずかに脱色しきれなかったということではないかと考えています。
昨日(実験開始後約 50
時間)の時点で、かなりいい感じに脱色できていたので、完全に脱色しきれるだろうと期待してたのですが、残念ながらわずかに色が残ってしまいました。
やはり、色移り後、できるだけ早く処置することが完全脱色のためには重要な要素なのだと考えてよさそうです。沈着した色の濃さ自体は、ユキノのボディに移った黒色よりも相対的には薄かったため、ユキノボディの色移りが完全に除去できたのに、キュリオのももの色移りが残ってしまった原因は、色移りしてからの経過時間の違いにあると考えて間違いないものと思われます。40
日という期間は、ソフビに移った色素が、塩素系漂白剤で脱色しきれない深さに拡散するのに十分な時間だったということでしょう。とにかく、色移りを発見したら、一刻も早く脱色処理をすることが肝要だと結論できそうです。
さて、今回の実験を通して、塩素系漂白剤はソフビの色移りの除去について、一定の有効性をもっていることが確認できました。繰り返しになりますが、色移りしてからできるだけ短時間で処置を行うと、除去効果が高く、経過時間が長くなるにしたがって、除去効果が鈍くなり、一部色が落ち切らない場合もあり得るということがわかりました。
幸い、今回のキュリオふとももの色移りについては、十分に薄くすることができましたので、残存した色素は遠からず拡散してわからなくなるだろうと思います。この程度の色素沈着であれば、おそらく半年もすれば消えるでしょう。
以上、ソフビドールの愛好家にとって最大の頭痛の種である色移りについて、塩素系漂白剤を用いた色素除去実験をお送りしてきました。「こうすれば完璧!」という方法を発見するに至らなかったことは残念ですが、なにかしら皆さんのお役に立てれば幸いです。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
2016.08.04 Thu.
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